2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

長谷川博史さん(日本HIV陽性者ネットワーク・ジャンププラス代表)

日本社会に通奏低音のように流れるセックスフォビアにまぎれてホモフォビアの存在は曖昧になる。しかし、エイズというゲイを襲っている病を直視する時、その存在の大きさが見えてくる。 現在もエイズ患者の報告数は右肩上がりで上昇し続けている。これは早期…

Swing MASAさん(Jazz saxophonist)

私は、アンチヘテロ!ホモフォビアフォビア!はぁ? とかいってしまいたい。が、ヘテロが何か、LGBTは、何の略か、ホモフォビアってどういう意味なのか、そういった事が、話題にもならないくらい日本の状況は、保守的な、異性愛者の当たり前がまかり通ってい…

今野卓さん(会社員)

私自身、つい数年前までホモフォビアという言葉さえ知りませんでした。自分がゲイであることを異性愛者のみならず、同じ同性愛者にさえ、本当は知られたくない、という気持ちが強かったのです。私は、心底、孤独でした。しかし、とあるきっかけから、学生時…

牟田和恵さん(大阪大学教員)

「ゲイ・レズビアンの人への差別は良くないと思うけど自分はそうじゃないから関係ない」「性的な指向は『私的なこと』で個人の自由だからとやかく言えない」--こんな風に考えてる人も多いのでは?あからさまな差別や偏見に比べれば「まし」かもしれないが、…

森屋裕子さん(NPO法人フィフティネット)

誰かが自分とは違うセクシュアリティを持っている・・・このことで、私たちは何か 「被害」を受けているのだろうか。受けてはいない。私はヘテロセクシュアル、あの人はホモセクシャル。数が多いか少ないかだけのことで、それ以上でもそれ以下でもない。それ…

針間克己さん(精神科医)

社会や個人が抱えるホモフォビアは、ひとり一人のセクシュアリティの健やかな発達を妨げる要因となります。ホモフォビア自体は、セクシュアリティに関する正確な知識の欠如や認知の歪みによって、進展していくものです。正しい知識や理解が広まり、ゆがんだ…

諸橋泰樹(もろはしたいき)さん(マスコミ研究者・女性学研究者)

メディアにおける、同性愛嫌悪に基づく心ない表現は後を絶ちません。テレビではタレントの無教養と偏見がもたらすからかいの番組や発言が、雑誌ではライターや編集者による半確信犯的差別記事が、そしてインターネット上では確信犯による差別発言が、多様な…

北丸雄二さん(ジャーナリスト・作家)

ホモフォビア(同性愛恐怖症)に関していえることは昔から同じです。それは病気です。フォビアとは病気なのです。病的な嫌悪感、恐怖心。いろいろなフォビア(恐怖症)があります。広場恐怖症、閉所恐怖症、高所恐怖症というポピュラーなものから雷光恐怖症…

サンダース宮松敬子さん(カナダ、ジャーナリスト)

カナダは去年7月同性婚法が成立した。国家単位で見ると、これはオランダ、ベルギー、スペインに次いで4番目の国である。だが残念ながら、今春から保守党が政権を握り、同法案の先行きに多少の翳りも見られる。しかしこの法律が成立したとき、当時の自由党内…

堀江有里(ほりえゆり)さん(日本基督教団・牧師)

レズビアンとしてカミングアウトして生きることで、たくさんの思いがけない“出会い”を与えられてきました。しんどいことも、ある。苦しいことも、ある。でも、いくつもの“出会い”はわたしにとっての“宝物”です。その“宝物”は、この日本でも、きっとホモフォ…

上川あやさん(世田谷区議会議員)

昨夏、視察先のバンクーバーで、難民条約を批准しながら難民をほとんど受け入れない日本政府の姿勢を批判したらある議員は言った。「そんなに日本が嫌なら出て行きゃあいい」。同地の治安の悪いエリアを歩いているときその議員は言った。「ここは新宿2丁目…

ロニー・アレキサンダーさん(神戸大学大学院教員)

Act Against Homophobia DayCelebrate life! 私はこのことばが大好きです。地球上にさまざまな生き物がいることは、どんなにすばらしいことでしょう!多様性が私たちの生活や創造性、感性を豊かにし、こころを広げてくれます。逆に嫌悪感や憎しみは、人間の…

かじよしみさん(カミングアウトコンサルタント)

15年ほど前に、それまで異性愛があたりまえと思っていた自分の間違いを指摘され、また、自分の中に深く染み付いていた同性愛嫌悪の感情に気付かされました。私こそが同性愛者の方々にとって居心地の悪い社会を再生産していた張本人だったということを教えて…