2006-05-06から1日間の記事一覧

櫻田宗久さん(写真家)

普通でなかった僕は、普通に憧れて、「人と同じがいい」と思うような子どもだった。その為には沢山嘘をつかなくてはいけないので、いつの間にか大嘘つきになってしまいました。大人になるに従って、それがとても悲しい事だと気がついて少しずつ、修正してい…

河口和也さん(広島修道大学教員)

大学での授業で学生たちに同性愛についてどう思うかたずねてみると、「恋愛は自由なので、同性愛を差別してはいけない」とか「いろんな人たちがいてもいいと思う」というような意見が多い。 では、「自分の親や兄弟姉妹のなかに同性愛者がいたら?」という質…

博多あややさん(ゲイアイドル)

ゲイイベントではないイベントに出演した時、ホモフォビアの人には必ず嫌厭される。 でも自分の意志は変わらない。自分のコンセプトも変えない。 すると何かをきっかけに、嫌厭から歓迎に変わる。その瞬間「やってよかったな!」と思える。 より多くの人に「…

小熊英二さん(慶應義塾大学総合政策学部教員)

『東海道中膝栗毛』のヤジさんとキタさんは、恋人どうしの関係であったと作品の最初の人物紹介のところで書いてある。江戸時代の人たちは、それを読んでも何とも思わなかった。日本にホモフォビアの傾向が現れてくるのは、明治以降だというのは定説だ。 この…

井上隆史さん(白百合女子大学教員)

「汝の敵を愛せよ」と言いますが、この言葉の思いがけない解釈を聞いたことがあります。憎しみの対象、嫌悪や恐怖の対象としての敵は、どこにいるのか? それは、私の外にではなく、私の内部に存在しているというのです。ですから、敵を愛するということは、…

長谷川博史さん(日本HIV陽性者ネットワーク・ジャンププラス代表)

日本社会に通奏低音のように流れるセックスフォビアにまぎれてホモフォビアの存在は曖昧になる。しかし、エイズというゲイを襲っている病を直視する時、その存在の大きさが見えてくる。 現在もエイズ患者の報告数は右肩上がりで上昇し続けている。これは早期…