河口和也さん(広島修道大学教員)

大学での授業で学生たちに同性愛についてどう思うかたずねてみると、「恋愛は自由なので、同性愛を差別してはいけない」とか「いろんな人たちがいてもいいと思う」というような意見が多い。

では、「自分の親や兄弟姉妹のなかに同性愛者がいたら?」という質問を投げかけてみると、「やっぱりいやだ」とか「気持ち悪い」いう答えも多い。多くの人たちが、他人事であれば、同性愛に対するうわべだけの「寛容さ」を示すが、家族や身内のことになるとあからさまな嫌悪や忌避感を示す。

だから、今でも「ホモフォビア」という考え方は効力を失ってはいないし、実際にホモフォビアは存在している。

自分の中に、そして他人のなかに巣食う、そして社会に構造的に埋め込まれているホモフォビアを少しでも軽減していくために何かしていかなければならないと実感しています。

Act Against Homophobiaの主旨と活動に心より賛同し、応援したします。