櫻田宗久さん(写真家)

Munehisa 普通でなかった僕は、普通に憧れて、
「人と同じがいい」と思うような子どもだった。
その為には沢山嘘をつかなくてはいけないので、
いつの間にか大嘘つきになってしまいました。
大人になるに従って、それがとても悲しい事だと気がついて
少しずつ、修正していったのだけど、それでも
作られた「あるべき形」という幻想に、知らないうちに影響されて
そうではない形に嫌悪感を抱いてしまう事があった。
いろいろな形を認め合える世の中になればいいなぁと心底思うのだけど、
その為にはまず自分を認めなきゃなと思うようになっていった。
自分も違うように、人も違うんだ。
身の回りには境界のない愛情が沢山あって、
僕も、沢山の愛情に支えられてる。
そのどれも嫌悪すべきものではないと、僕は思う。