辛淑玉さん

Shinsugo 太陽の下で人を愛したい。
それは、私の想いだった。
誰にはばかることなく手をつなぎキスをし愛を確かめあえる生き方がしたかった。

出自も、名前も、感情も、価値観も何もかもさらけ出し、
怯えることなく、人目を気にすることなく、祝福されたい。
だのに自分に正直に生きようとすればするほど、視線と空気が私の心を刺す。
そして制度が私の生活のすべてを否定する。そして、メディアが私を押しつぶす。

私が私で生きることは許されないのか。
そんな慟哭を共にする人たちがここにいいる。
私の声は届くか?聞こえるか?
彼らの声は聞こえるか?
問われているのは、異性愛を強要するあなたたちなのだ。
××を愛しなさい、と強要するすべてに疑いの目をむけよう。
愛することは、誰であっても強要できないことなのだから。
自分の心に正直に生き、正直に人を愛したい、その思いを込めて。