プライドデーとの関係

国際反ホモフォビアの日」と「LGBTプライドデー」とはどう違うのですか?

国際反ホモフォビアの日」と「LGBTプライドデー」はそれぞれに異なる大切な日であり、そして、互いを補足しあうものです。

基本的に、毎年世界各地で開催される「LGBTプライドデー」のプライドマーチでは、ゲイ、レズビアンバイセクシュアル、トランスジェンダー/トランスセクシュアルの人たちが、それぞれのアイデンティティーに誇りを持ち、自分自身のセクシュアリティを恥じることを拒絶する日です。「国際反ホモフォビアの日」は、ホモフォビアこそが恥じるべきものであり、社会において根絶されなければならず、それに対して闘おうと主張する日です。

LGBTプライドデー」は、パレードなどを通して、市民社会LGBTの存在をアピールするものであり、「国際反ホモフォビアの日」は、私たち一人一人が市民社会の一員として、職場や学校で、また友人との間で、ホモフォビアについて考えてみたり、話をしてみようと行動する日です。「LGBTプライドデー」と「国際反ホモフォビアの日」は戦略として対称に位置しますが、互いを補足しあうものです。

ホモフォビアの問題に関心を持ってはいても「LGBTプライドデー」の行進(プライドマーチ)に参加しづらいという人は、「国際反ホモフォビアの日」を通して、ホモフォビアに対する懸念を表明することができます。同様に、「LGBTプライドデー」の開催が不可能な国々では、少なくとも同性愛が法律で禁じられていなければ、「国際反ホモフォビアの日」に国際的レベルでの反ホモフォビア運動のキャンペーンを行うことができます。このように、「国際反ホモフォビアの日」は、「LGBTプライドデー」のプライドマーチを開催できない国、または参加できない、参加しない個人に対して、ホモフォビアに反対する声をあげるよい機会となるでしょう。

このように、「国際反ホモフォビアの日」と「LGBTプライドデー」は対称的位置に存在しますが、お互いを補足しあうものであり、共になくてはならない日です。